軽微な工事 電気工事

2024.07.22

電気工事の軽微な工事とは?費用・作業・DIYの違いを完全ガイド

 

そもそも「軽微な電気工事」とは?

「軽微な電気工事」とは、日常生活の中で発生しやすい小規模な電気作業のうち、法律で電気工事士資格を必要としない範囲の工事を指します
外観上は簡単に見える作業でも、内部配線や電線接続を伴うものは軽微には該当しません
そのため、「見た目が簡単だから自分でできるだろう」という判断が最も危険とされます
軽微工事の最大の特徴は、設備の構造を変えない点と電線そのものに触れない点にあります。
つまり、器具の交換や取り付けといった限定的な範囲の作業だけが軽微となります。
この判断基準を正しく理解することで、作業の安全性を確保しつつ、費用負担も適切に抑えることができます。

法律で定義される“軽微な工事”の範囲

軽微な工事の範囲は、電気工事士法施行令によって具体的に定義されています
その中で特に重要なのは、次の2つの条件です。

・ 電線相互の接続を伴わない作業であること
・ 電気設備の構造を変更しないこと

例えば、照明器具の交換は配線部分を触らず器具のみを取り替える場合に限り軽微となります。
同じく、家電の電源プラグを市販部品で置き換える作業も、電線の延長や内部構造の改変がなければ軽微です。
しかし、壁の中の配線へアクセスする作業やコンセント内部の配線取り扱いは法律上の軽微ではありません。
これらは電線接続や絶縁処理が必要となるため、資格者である電気工事士の作業範囲となります。
法律で明確に定められている理由は、電気工事が感電事故や火災事故と隣り合わせであるためです。
作業内容の大小にかかわらず、内部配線へ触れる可能性がある作業はすべて有資格者に限定されます

電気工事士が不要なケース・必要なケースの違い

電気工事士資格の要否を判断する最も大きな基準は、「電線に触れるかどうか」です
具体的には次のような分類となります。

【作業内容による電気工事士資格の要否】

作業内容資格の必要性理由
引掛シーリングへ照明器具を取り付け不要配線に触れず器具のみ交換するため
コンセント内部の配線を扱う作業必要電線接続が発生するため
家電プラグの交換(構造変更なし)不要電線延長や剥離がなければ軽微に該当
電源直結タイプのインターホン交換必要内部配線へアクセスするため

 

軽微工事は、あくまで表層部分の器具交換に留まる場合のみ資格不要です。
一方、内部配線・電線接続・絶縁処理を伴う作業は必ず資格者が対応します。
特に、「コンセント交換」は誤解が多い作業です。
カバーだけなら軽微ですが、本体交換は内部配線を扱うため資格必須です。
この違いを理解せずにDIYをすると、火災や感電の危険性が大幅に上昇します。
電気工事は“触れてよい場所”と“触れてはいけない場所”が明確に分かれており、その境界を知ることが安全の第一歩です

初心者が誤解しやすいポイント

軽微工事における誤解の多くは、「簡単そうに見える作業=資格不要」と考えてしまう点にあります
しかし、外観上の難易度と法的な軽微性は一致しません。
代表的な誤解は次の3つです。

1つ目は「コンセント交換は簡単だから軽微だろう」という誤解です。
実際には、内部配線に触れるため電気工事士が必須です。
誤った結線や絶縁不足は、発熱や火災の原因になります。

2つ目は「照明器具の交換ならすべて軽微」という誤認です。
引掛シーリングで取り付けられる器具は軽微ですが、天井内部の配線へアクセスする作業は軽微ではありません。

3つ目は「工具があれば誰でも行える」という思い込みです。
電気工事は電圧・容量・絶縁の知識が必要で、器具の取り付け方ひとつで安全性が変わります。
工具だけでは安全は担保されず、知識と技術が伴わなければ事故につながるリスクが極めて高いと言えます。

これらの誤解を避けるためには、「器具交換なら軽微」「内部配線に触れたら資格必須」というシンプルな基準を持つことが効果的です
迷った場合は、プロの電気工事士に相談することで、事故を防ぎながら適正な費用で安全な施工が可能になります

 

 


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電気工事はプロに任せるべき理由とは?

「突然、ブレーカーが落ちた」「コンセントが焦げている」「照明がチカチカする」──そんな電気のトラブル、意外と多くのご家庭やオフィスで起こっています。
しかし、これらのトラブルを自分で何とかしようとするのは非常に危険です。電気工事は国家資格が必要な作業であり、誤った対応は感電や火災の原因にもなりかねません。

また、以下のようなケースも電気工事の対象です。

・ コンセントやスイッチの増設や移設

・ 照明器具の交換やLED化工事

・ 漏電調査と対応

・ 分電盤やブレーカーの交換

・ エアコン専用回路の新設

こうした専門性の高い電気工事は、必ず資格を持つ業者に依頼することが鉄則です。

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よくある電気工事のトラブル例と対応事例

1. コンセントが焦げている・熱を持っている

→ 原因:配線の接触不良や電力オーバー
→ 対応:配線の交換、コンセントの安全基準対応への交換

2. エアコン設置の際に電源が足りない

→ 原因:専用回路が未設置
→ 対応:分電盤から専用回路を新設し、安全に使用可能に

3. 築年数の古い住宅での漏電調査

→ 原因:経年劣化やシロアリによる断線
→ 対応:回路全体のチェック+絶縁工事を実施し再発防止

このように、住まいの電気に関するお悩みは「電気工事110番」ひとつで解決可能です。

電気工事の相場ってどれくらい?安心の料金体系とは

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軽微な工事の具体例一覧

前章では、軽微な電気工事が「設備の構造を変えない作業」であり、「電線に触れない作業」に限定されることを解説しました。
ここからは、その定義を踏まえたうえで、実際の家庭やオフィスで多く発生する軽微な工事の具体例を詳しく紹介します。
軽微工事の内容を理解しておくことで、「どこまでが自分でできる範囲なのか」「どこから業者に依頼すべきなのか」が判断しやすくなります
初めて電気作業に触れる方でもイメージしやすいよう、日常でよく見られるケースを中心に整理しました。

スイッチ交換/コンセント交換

スイッチやコンセントに関する作業は、住宅内で特に多い電気関連作業です
ただし、この分野は“見た目が簡単”に感じられるため、誤解が生じやすいポイントでもあります

まず、外側のプレート(カバー)だけを交換する作業であれば軽微工事に該当します。
カバーの破損や日焼け、インテリア変更に伴う交換などは工具も最小限で済み、危険性もほとんどありません。

一方で、

・ スイッチ本体の交換
・ コンセント本体の交換
・ 内部配線に触れる作業

これらは軽微工事には該当せず、電気工事士の資格が必須です
スイッチ本体やコンセント内部には電線が直接接続されており、取り外しや再接続の工程が発生します。
誤った結線はショート・発熱・発火など重大事故につながる可能性があります。

【軽微に該当する作業】

・ スイッチカバーの交換
・ コンセントカバーの交換
・ 外観のみを変更する簡易DIY

【軽微に該当しない作業】

・ スイッチ本体の交換
・ コンセント内部の配線作業
・ 新しい位置へのスイッチ増設

なお、近年普及しているUSB内蔵コンセントへの交換も本体交換に該当するため、必ず資格者に依頼すべき作業です。
作業の規模ではなく、“電線に触れるかどうか”を基準に判断することが安全につながります

照明器具の取り付け・取り替え

照明器具の取り替えは、軽微工事の代表的なケースです
多くの家庭には「引掛シーリング」と呼ばれる取り付け器具が天井に設置されており、この器具に照明器具を引っ掛けるだけで交換が完了します。
この場合は配線に触れず、差し替えのみで作業が完結するため資格は不要です。

【軽微に該当する照明作業】

・ 引掛シーリングへの照明器具の交換
・ 既存器具を外して新しい器具を取り付ける作業
・ 電球やLEDランプの交換

ただし、注意点もあります。
天井内部の配線に触れる作業は軽微工事には該当しません。

たとえば

・ ダウンライトの新設
・ 照明位置の移動
・ 配線の延長

などの作業は、完全に電気工事士が行うべき工事です。
また、重いシャンデリアなどの大型照明も取り付け難易度が高いため、軽微工事であっても専門業者へ依頼した方が安全です

照明は重量・固定方法・絶縁など複数の要素が関わるため、「軽微=安全」とは限らない点にも注意が必要です

インターホン交換・LAN配線の軽微作業

近年は住宅の防犯性向上やネット環境整備により、インターホンやLAN関連の作業も増えています
これらはいわゆる「弱電」に分類される設備であり、電線を外したり接続したりしない場合に限って軽微の範囲に収まります。

インターホンの場合、乾電池式やコンセント給電式の機器で、既存の子機を外して同じタイプへ差し替えるだけであれば資格は不要です。
またLAN周りも、市販ケーブルの取り回しやルーター周辺の整理、プレートの交換などの作業は軽微工事として扱われます。
ただし、以下のように内部配線へ触れる作業は軽微には該当しません。

【資格が必要なケース】

・ 電源直結型インターホンの設置や交換
・ 壁内配線の延長や移動
・ LANコンセントの新設
・ ジャック交換を伴う内部配線作業

特に電源直結型インターホンは電線を端子に結線する工程があるため、必ず資格者へ依頼しましょう。
弱電とはいえ、誤った施工は機器の故障やショートにつながる恐れがあります

家電の電源プラグの修理(特定条件下)

家電の電源プラグ交換は、一定の条件を満たす場合のみ軽微工事として認められています
コードが断線している、プラグが破損しているなどのトラブルで、市販されている交換用プラグを使用して付け替える作業がこれにあたります。
ただし、軽微であるためには次の条件を満たす必要があります。

【軽微に該当する条件】

・ 電線を延長しない
・ 電線の構造を変更しない
・ 絶縁処理を確実に行う
・ 適合した交換用プラグを使用する

上記の条件を満たさず、コードの延長や内部配線の接続を伴う場合は軽微工事ではなく、電気工事士資格が必須です。
家電のプラグは高負荷がかかりやすく、わずかな施工不良でも発熱・発火につながります。
DIYで対応する場合は、必ず条件内で行うことが重要です
不安がある場合は専門家に相談しましょう

一般家庭で実際に多いケースTOP5

家庭内で特に相談の多い軽微工事を、ランキング形式でまとめました。

【軽微な工事の相談ランキング】

順位作業内容軽微性の判断
1照明器具の交換配線に触れなければ軽微
2インターホン子機の交換同タイプの差し替えなら軽微
3家電プラグの交換条件付きで軽微
4LANケーブルの取り回し弱電で配線に触れなければ軽微
5スイッチ・コンセントのカバー交換外観のみなら軽微

 

これらの作業は日常でよく発生しますが、「軽微かどうか」の境界が曖昧なケースも多く存在します。
特に、“内部配線に触れるかどうか”という基準を誤ると、事故リスクが一気に高まる点は重要です
軽微工事の範囲を正しく理解すれば、安全性を確保しつつ費用負担を適切に抑えた住宅メンテナンスが可能になります

 

 

電気工事のDIYにおける危険性について詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてチェックしてみてください!!

電気工事の危険|DIYで絶対にやってはいけない作業と安全ポイント

 

軽微工事の費用相場

前章では、家庭やオフィスで発生しやすい軽微工事の具体例を紹介しました。
ここからは、それらの作業がどの程度の費用で依頼できるのか、相場の目安を詳しく解説します。
軽微工事は“比較的安価で依頼しやすい点”が特徴ですが、作業内容や住宅環境によって料金が大きく異なるケースもあります
特に、電気工事は安全性が最優先であり、「なぜその価格になるのか」という根拠を理解することが、適正価格で依頼するための重要な判断材料となります
費用相場を把握しておくことで、見積の妥当性を冷静に判断し、余計な追加費用を避けやすくなります。

1箇所あたりの料金イメージ

軽微工事の基本料金は、多くの業者が「作業1箇所あたり」で設定しています
代表的な作業の相場は次のとおりです。

【軽微な工事の作業費用相場】

作業内容一般的な相場(税込)
照明器具の交換¥5,000〜¥8,000
インターホン(子機)の交換¥8,000〜¥18,000
家電プラグの交換¥3,000〜¥6,000
LANケーブルの取り回し・軽微整線¥5,000〜¥12,000
スイッチ・コンセントのカバー交換¥2,000〜¥4,000

 

これらの料金は、あくまで“軽微工事として対応できる場合”の価格帯です。
内部配線を触る必要があったり、器具の破損が見つかったりすると、軽微の範囲を超えるため、料金が上がります。
また、出張費・部材費・追加工賃の有無によって総額が変わる点も理解しておくべきポイントです。
業者によっては「基本料金+部材費」というシンプルな構成で提示する場合もあれば、「作業料金+諸経費+技術料」と細かく分けるケースもあります。
見積の仕組みを理解しておくことで、依頼時の不安やトラブルを大幅に減らすことができます

追加料金が発生するパターン

軽微工事は小規模な作業が多いものの、現場の状況次第で追加費用が発生する場合があります
追加料金が発生しやすい例は次のとおりです。

・ 既存設備の破損が判明し、補修が必要
・ 高所や狭所での作業で、特別な器具が必要
・ 老朽化により周辺部材の交換が必要
・ 天井内部や壁内部の確認が必要

これらの状況では、作業時間が増えたり、使用する部材が多くなったりするため、追加料金が発生します
例えば、照明器具の交換だけを依頼したつもりが、引掛シーリングの劣化が判明し交換が必要だった場合、軽微工事では収まらず費用も増えます。
また、インターホン交換で既存の配線が傷んでいた場合、配線補修の追加作業が発生します。

さらに、業者によっては「出張費」や「駐車場代」を別途請求する場合もあります
都市部では駐車場代が高額になるケースがあり、これだけで数千円が追加されることもあります。
事前に見積内容を確認しておけば、想定外の費用増加を防げます。

相場より高い・低い業者の違い

軽微工事を依頼する際、料金の高低だけで判断すると失敗するリスクが高まります
業者によって料金設定が異なる理由を理解しておくと、適正な判断がしやすくなります。

相場より高い業者の特徴

相場より高い料金を設定している業者には、次のような特徴が見られます。

・ 保証内容が手厚い
・ 作業品質が安定している
・ 有資格者のみが対応する
・ アフターフォローが充実している

料金は高めでも、安全性と品質を重視する方に向いています。
長期的に見ると、“高品質な作業=トラブルが少ない”ため結果的にコストが抑えられるケースも多いです

相場より低い業者の特徴

一方で、極端に安い業者は注意が必要です。

・ 無資格者が作業する可能性
・ 保証がない、または短い
・ 部材品質が低い
・ 追加費用が多く最終的に高額になる

特に、無資格者による作業は重大なリスクを伴います。
電気工事は感電・火災と隣り合わせの作業であり、経験と資格が不可欠です。
料金が安い理由が「人件費削減」ではなく「無資格作業」だった場合、事故発生時の責任問題に発展する可能性があります

そのため、依頼前には次の3点を確認することが重要です。

・ 電気工事士資格の有無
・ 見積内容の明確さ
・ 口コミや実績

この3点を確認するだけで、トラブルの大半は回避できます。
費用と安全性のバランスを見極め、適正価格で信頼できる業者を選ぶことが最も重要です

 


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軽微な工事を自分でやるべき?業者へ頼むべき?

前章では、軽微工事の費用相場や追加料金が発生するケースを詳しく解説しました。
費用感を理解すると、「なるべく自分でやって節約したい」という気持ちが強くなる方も少なくありません。
しかし、電気工事は作業範囲を誤ると安全性に大きく影響し、火災や感電事故につながるリスクが急激に高まります
そのため、“できる範囲のDIY”と“資格者に任せるべき範囲”を明確に分けて考えることが重要です
ここでは、軽微工事を自分で行うメリット・デメリットを踏まえ、どのような場合に業者へ依頼すべきかを具体的に解説します。

DIYのメリット・デメリット

DIYで軽微工事を行うメリットは多く、特に費用面での魅力が大きいと言えます
ただし、その反面で見落としがちなデメリットも存在します。
両方を理解することで、判断がより適切になります。

【DIYのメリット】

・ 費用を大幅に抑えられる
・ 自分のペースで作業できる
・ 器具交換などは比較的簡単で達成感がある

特に、照明器具の交換やコンセントカバーの交換など、工具が少なく安全性も比較的高い作業はDIYに向いています。
自分で行うことで、メンテナンスへの理解が深まる点もメリットです。

一方で、DIYには見逃せないデメリットがあります。

【DIYのデメリット】

・ 誤った施工による故障や火災のリスク
・ 内部配線に触れた場合は違法となる可能性
・ メーカー保証が無効になる場合がある

特に注意すべきは、「軽微に該当しない作業を軽微だと思い込み、誤って実施してしまうケース」です
この誤判断は火災・感電など重大事故につながる恐れがあり、安全性の観点から非常に危険です

DIYの判断基準は「配線に触れない作業かどうか」です
その基準を超える作業を無理に行うことは、結果的に高額な修理費用や損害に発展する可能性があります。

危険性・火災リスク・保証問題

電気工事に関連するトラブルで最も多いのが、誤った施工による発火と感電事故です
特に、内部配線や電線接続を扱う作業は高いリスクを伴います。

1つ目の危険は「感電リスク」です。
家庭用電圧であっても、誤った接触は重大事故につながります。
絶縁が不十分な状態で作業すると、知らぬ間に感電してしまう恐れがあります。

2つ目は「発火リスク」です。
誤配線や接続不良があると、電線の温度が異常上昇し、最悪の場合は火災に発展します。
特にプラグ交換やコンセント周辺の作業は、わずかなミスでも大きな事故に直結するため注意が必要です。

3つ目は「保証問題」です。
DIYによって機器を破損した場合、メーカー保証が無効となるケースが多く見られます。
賃貸住宅では、火災や漏電によって建物に損害を与えた場合、原状回復費用や損害賠償の対象となる可能性もあります。
こうしたリスクを踏まえると、DIYはあくまで“安全に行える範囲だけ”に留めることが重要です。

こんな場合はプロに任せるべき

電気工事士へ依頼すべきケースは、次のように明確に分類できます。

【業者へ依頼すべきケース】

・ 壁の中の配線を触る必要がある
・ コンセントやスイッチの本体交換
・ 配線の延長や分岐が必要
・ 電源直結型インターホンの交換
・ 照明位置を移動する、ダウンライトを新設する
・ 老朽化した設備の補修が必要

これらは、いずれも電線接続や絶縁処理を伴い、資格と専門知識が欠かせません
さらに、高所作業や工具を使用する作業は、落下・破損のリスクもあるため専門業者に任せた方が安全です。

また、次のようなケースは特にプロ依頼が推奨されます。

【特にプロ依頼が望ましい例】

・ 古い住宅で配線が劣化している
・ ブレーカーが頻繁に落ちる
・ 作業中に「不安」「分からない」と感じた場合
・ 機器の寿命が近くメンテナンスが必要

電気工事の世界では、「迷ったらプロに相談する」という判断が最も確実で安全です
結果的に、余計な出費を抑えつつ、安心して設備を使用できるメリットもあります。
軽微工事はDIYで対応できる範囲も多いですが、安全性と確実性を優先するなら専門業者への依頼が最も合理的です

 

 

電気工事におけるDIYについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてチェックしてみてください!!

電気工事は自分でやっていい?DIYできる範囲と資格が必要な作業

 

まとめ

これまで、軽微な電気工事の定義から具体例、費用相場、DIYと業者依頼の判断基準まで、段階的に解説してきました。
軽微工事は、日常生活の中で非常に身近な作業であり、適切に判断すれば費用を抑えつつ安全に設備を維持できます
しかし、電気工事には“軽微に見えても内部配線に触れる作業”が多く、“見た目の簡単さ”と“法的な軽微範囲”が一致しない点が特徴です
誤った判断は、感電・発火・故障といった重大トラブルにつながるため、正しい知識に基づいて作業範囲を見極めることが何より重要です。

特に、スイッチ本体交換・コンセント配線作業・照明配線の延長などは、軽微ではなく資格者が必須となる作業です
安全性と確実性を最優先にし、自分で行える範囲とプロへ任せる範囲を明確に区別しましょう。
この“判断力”こそが、快適で安全な住宅環境を維持するための第一歩です。

軽微な電気工事を安全に行うポイント

軽微工事を安全に行うためには、次の3つのポイントを徹底することが重要です。

・ 内部配線には絶対に触れない
・ 軽微工事の定義を理解したうえでDIYする
・ 不安や疑問がある場合は必ず業者へ相談する

特に、“内部配線に触れない”という基準は最も重要です
電線接続は知識と経験が求められ、わずかなミスでも重大事故につながります。
また、軽微工事に該当する内容でも、作業姿勢の不安定さや工具の扱いに問題があると危険が増すため、慎重に進める必要があります。

さらに、機器の説明書やメーカーの注意事項を確認することも大切です。
取扱説明書には安全基準が明記されており、その手順を守ることで事故を防止できます。
少しでも不安があれば、遠慮せず業者へ相談することが最も確実で安全な選択です。

費用を抑えつつトラブルを防ぐ方法

軽微工事を“賢く安全に”進めるためには、費用を抑えながらトラブルを防ぐ工夫が必要です。
以下のポイントを押さえると、満足度の高い電気工事が実現できます。

・ 事前に複数の業者から見積を取る
・ 相場より極端に安いまたは高い業者は慎重に検討する
・ 有資格者かどうかを必ず確認する
・ 作業範囲と追加費用の有無を明確にする

特に、見積で「何が軽微工事として扱われるのか」を確認することは非常に重要です
業者によって軽微工事の判断基準が異なる場合があり、作業当日に追加料金が発生することもあります。
これを防ぐためには、作業前の確認が欠かせません。

また、DIYで対応できる範囲を理解することも費用を抑えるポイントです。
照明器具の交換やカバーの取り替えなど、軽微工事として安全に実施できる作業を自分で行い、内部配線の伴う作業をプロへ任せることで、コストと安全のバランスが最適化されます

電気工事は、安全を優先しつつ適切に判断すれば、負担を最小限に抑えて快適な住環境を維持できます。
軽微工事に関する正しい知識を身につけることで、将来のトラブル防止にも大きく役立ちます。
自分の生活環境に合わせて、“DIY”と“業者依頼”を賢く使い分けることが最も重要です

 


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電気工事の「結線」とは?初心者でもわかる配線の基本と注意点
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