LAN配線 オフィス

2024.05.22

オフィスのLAN配線工事|通信速度改善の費用相場と業者の選び方

 

オフィスのLAN配線とは?まずは基本を理解しよう

オフィスにおけるネットワーク環境の整備は、現代のビジネスにおいて最も重要なインフラ投資のひとつです

しかし、「LAN配線」という言葉は聞いたことがあっても、その仕組みや重要性について深く理解している方は意外と少ないかもしれません

この章では、オフィスのLAN配線とは何か、そしてなぜ有線接続が現代のビジネス環境においても不可欠なのかを、わかりやすく丁寧に解説していきます。

ネットワーク環境の見直しを検討されている方は、ぜひこの基本から押さえておきましょう。

LAN配線の役割とオフィスにおける重要性

LAN(Local Area Network)配線とは、オフィス内の複数のパソコン・サーバー・プリンター・IPフォンなどをひとつのネットワークに繋ぐための有線通信インフラのことを指します

インターネット接続はもちろんのこと、社内サーバーへのアクセス・ファイル共有・クラウドサービスの利用・ビデオ会議など、あらゆるデジタル業務はこのLAN配線を基盤として成立しています。

LANケーブルによる有線接続は、データの送受信を安定・高速に行うための最も信頼性の高い通信手段であり、特に映像編集・大容量データの転送・VoIP電話・セキュリティカメラシステムなど、通信品質に敏感な用途では欠かすことのできない存在です。

オフィスのLAN配線が適切に設計・施工・管理されていれば、社員全員が高速かつ安定したネットワーク環境のもとで業務に集中することができます

逆に、配線が古い・設計が不適切・ケーブル管理が乱雑といった状況では、通信速度の低下や接続トラブルが頻発し、日々の業務効率に深刻な影響を与えます。

一日に何百件ものファイルをやり取りする会計事務所や、大量の顧客データを扱う販売管理システムを使う小売業など、データ通信量が多い業種ほどLAN配線の品質が業務パフォーマンスに直結します。

さらに、近年ではテレワーク・ハイブリッドワークの普及によりVPN接続や社内システムへのリモートアクセスが増加しており、オフィス内のネットワーク基盤に対する要求はますます高まっています。

ネットワーク環境の質は単なる「利便性」の問題ではなく、企業の競争力・情報セキュリティ・BCP(事業継続計画)にも直結する経営課題といえるでしょう

Wi-Fiだけでは不十分?有線LANが必要な理由

「Wi-Fiを導入しているから有線LANは不要では?」と考える経営者や担当者の方も少なくありませんが、オフィス環境においては有線LANと無線LANを適切に組み合わせることが理想的であり、有線LANを完全に省略することには大きなリスクが伴います

Wi-Fiは電波干渉・障害物・距離・同時接続数の影響を受けやすく、特に複数の社員が同時に接続する環境では、通信速度が予想外に低下することがあります。

電子レンジ・Bluetooth機器・コードレス電話・隣のオフィスのWi-Fiアクセスポイントなど、2.4GHz帯や5GHz帯の電波を発する機器が多ければ多いほど干渉リスクは高まり、通信の不安定さに繋がります。

また、鉄筋コンクリート造の建物では電波が壁に遮られやすく、フロアが広いオフィスでは電波の届かないエリアが生じることもあります。

以下に、有線LANと無線LAN(Wi-Fi)の主な特性の違いをまとめました。

比較項目有線LAN無線LAN(Wi-Fi)
通信速度最大10Gbps以上(規格による)最大数Gbps(環境による変動あり)
安定性非常に高い電波干渉・距離・障害物で変動
セキュリティ高い(物理的な盗聴が困難)設定・環境次第でリスクあり
設置コスト工事費用が必要比較的安価に導入可能
移動・拡張性低い(ケーブルに制限される)高い(端末を自由に移動できる)
遅延(レイテンシ)非常に低い(1ms以下も可能)やや高い(数ms~数十ms)
同時接続台数ポート数に依存アクセスポイントの性能に依存
電磁波干渉ほぼ受けない受けやすい

 

この表からわかるように、有線LANは安定性・速度・セキュリティ・低遅延のすべての面において無線LANより優れており、特にサーバー・NAS(ネットワーク接続ストレージ)・固定デスクのパソコン・複合機・POSシステムなどには有線接続が強く推奨されます。

一方で、会議室でのノートパソコン利用・来客向けのゲスト接続・社員のスマートフォンやタブレット端末など、柔軟性や利便性が求められる場面ではWi-Fiが適しています。

オフィスの規模や業務内容に応じて、有線LANを基幹インフラとしてしっかり整備したうえで、必要な場所にWi-Fiを補完的に導入するというハイブリッド構成が、最も実用的かつコストパフォーマンスの高いアプローチといえます

 

 


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現代の生活において、インターネットは水道や電気と同じくらい欠かせない存在となりました。動画配信、リモートワーク、オンライン授業、IoT家電の利用など、安定した通信環境が日常に直結しています。しかし、意外と見落とされがちなのが「LAN配線の品質」です。

「Wi-Fiが不安定」「通信速度が遅い」「会議中に音声が途切れる」…そんなお悩みを抱えている方は、ぜひLAN配線の見直しを検討してみてください。そして、その工事を信頼できるプロに任せるなら、【電気工事110番】が圧倒的におすすめです。

なぜLAN配線が重要なのか?通信トラブルの多くは“配線”が原因

多くのご家庭やオフィスでは、Wi-Fiルーターのスペックや通信プランばかりに注目しがちですが、「LAN配線の劣化」や「不適切な配線方法」が原因で通信速度が落ちているケースも少なくありません。

よくあるLAN配線のトラブル事例

・ 築年数の経った住宅で使用されている古いLANケーブル

・ 天井裏や床下での断線・接触不良

・ 無理な分岐や延長による信号劣化

・ 外部ノイズによる通信エラー(特に電源ケーブルと並行に配線されている場合)

こういった問題は、通信機器をいくら高性能にしても解決できません。根本から快適な通信環境を整えるには、適切なLAN配線工事が必要不可欠です。

LAN配線を見直すメリットとは?

LAN配線工事をプロに依頼して改善すると、以下のようなメリットがあります

✅ 通信速度の向上:光回線本来のスピードを最大限に引き出せる

✅ Wi-Fiの安定化:メッシュWi-Fiやアクセスポイントとの相性も◎

✅ 業務効率アップ:オンライン会議やクラウド業務がスムーズに

✅ 防犯カメラやIoT機器との連携が快適に

✅ 将来の回線増設やリフォーム時の拡張性も確保

「電気工事110番」のLAN配線サービスが選ばれる理由

LAN工事は、単にケーブルを通すだけではなく、建物構造や配線経路、ネットワーク機器との整合性を熟知したプロの知識が求められます。

「電気工事110番」は、全国対応・最短即日対応可能なうえ、以下のような安心の特徴を持っています。

特徴内容
✅ 明朗な料金体系事前見積で追加費用なし(※現地調査あり)
✅ 全国対応都市部から地方まで対応可能
✅ 年中無休・24時間受付急なトラブルにもスピーディに対応
✅ 有資格者による施工電気工事士資格を持つプロが対応
✅ 累計相談実績30万件以上多くのユーザーから高評価

LAN配線工事の具体例:こんなシーンで活用されています

戸建て住宅

・ リビング、書斎、子供部屋にLANを分配して快適ネット環境を構築

・ 防犯カメラのPoE接続やNAS設置にも対応

賃貸マンション

・ 原状回復に配慮した露出型モール工事

・ Wi-Fiの届かない部屋への有線接続

オフィス・店舗

・ 社内ネットワークの設計、配線、ハブ設置まで一括対応

・ POSレジや監視カメラの安定接続工事も

LAN配線はプロに任せて、安心・快適な通信環境を!

通信トラブルの原因がWi-Fiや回線プランではなく、「LAN配線の問題」だったという事例は少なくありません。正しく配線された有線LAN環境こそが、真に安定したネットワークの基盤となります。

「LAN配線工事をプロに任せたい」「どこに相談すればいいか分からない」――そんなときは、「電気工事110番」にご相談ください。

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オフィスの通信速度が遅くなる原因はLAN配線にある?

「インターネット回線を1Gbpsに変えたのに、なぜか通信が遅い」「ファイルの転送に時間がかかる」「ビデオ会議が途切れる」――こうした悩みを抱えているオフィスは少なくありません。

このような状況の原因として真っ先に疑われるのはプロバイダーや回線契約ですが、実際にはオフィス内部のLAN配線や機器側に問題があるケースが圧倒的に多いのです。

この章では、通信速度低下の原因となる代表的な要素と、自己点検のためのチェック方法をわかりやすく解説します。

古いLAN配線による速度低下の典型例

オフィスの通信速度が遅い原因として、最も見落とされやすいのがLANケーブルのカテゴリ(規格)の古さです

特に開業から10年以上が経過したオフィスでは、当時に敷設されたLANケーブルがそのまま現役で使われているケースが非常に多く見受けられます。

LANケーブルには「カテゴリ」と呼ばれる規格があり、カテゴリによって対応できる最大伝送速度と伝送帯域が異なります。

以下に、カテゴリ別の主な仕様と用途をまとめます。

カテゴリ最大通信速度最大伝送帯域主な用途・特徴
Cat5100Mbps100MHz旧式オフィス・家庭用(現在は非推奨)
Cat5e1Gbps100MHz一般オフィスに現在も普及
Cat61Gbps(10Gbps/55m以内)250MHz中規模オフィスの標準
Cat6A10Gbps500MHz大規模オフィス・データセンター向け
Cat710Gbps600MHz高速・高品質な通信が必要な環境
Cat825~40Gbps2,000MHzサーバールーム・DC間接続用

 

たとえば、Cat5のケーブルは最大100Mbpsまでしか対応していないため、1Gbpsの光回線を契約していても、オフィス内の通信速度は100Mbpsを超えることができません。

回線を高速化しても、ケーブルがボトルネックになっていては投資した費用が無駄になってしまうわけです。

Cat5eのケーブルは理論上1Gbpsに対応していますが、敷設から10年以上経過したものは物理的な劣化が進んでいる場合があり、実際の通信速度が低下していることがあります。

コネクタ部分(RJ-45)の接触不良・ケーブル被覆のひび割れ・過度な曲げや引っ張りによる内部断線なども、目視では発見しにくいながらも通信品質に深刻な影響を与える代表的な劣化要因です。

現代のオフィス環境では、クラウドサービスの活用・大容量ファイルの共有・高精細映像のやり取りなど、通信量が10年前と比べて格段に増加しています

過去に構築されたLAN配線のままでは、現代の通信需要に対応しきれないケースが増えているという現実を、まず認識しておくことが重要です

ハブ・ルーター・配線のボトルネックとは

LAN配線の速度低下は、ケーブル単体の問題だけでなく、ハブ・スイッチ・ルーター・ONU(光回線終端装置)などのネットワーク機器が「ボトルネック」になっていることも非常に多いです

ボトルネックとは、システム全体の処理速度が、最も処理能力の低い部分によって制限されてしまう現象を指します。

わかりやすい例を挙げると、幹線道路がどれだけ広くても、途中に一車線しかない狭い橋があれば、そこで渋滞が発生してしまいます。

ネットワークも同様で、回線が1Gbpsであっても、途中に100Mbpsにしか対応していない古いスイッチングハブが1台でも挟まっていると、その区間では最大100Mbpsの速度しか出ません。

ハブ・スイッチ・ルーター・ONUのいずれかひとつでも古い規格のものが混在していると、全体のパフォーマンスが著しく制限されることになります。

「ネットワーク機器は一度設置したら長期間使い続ける」という運用をしているオフィスは多いですが、機器の耐用年数は一般的に5~7年程度とされており、それを超えた機器は性能面・安定性面の両方でリスクが高まります

また、配線の引き回し方自体も通信品質に影響を与える重要な要素です。

LANケーブルを電源ケーブルと並行して束ねて長距離敷設すると、電磁干渉によりノイズが発生し、通信品質が低下することが知られています。

特にシールドなしのUTPケーブル(Cat5e・Cat6など)は電磁干渉に弱く、電源ライン・蛍光灯の安定器・モーター類の近くへの配線は極力避けることが推奨されます。

電磁干渉が懸念される環境では、シールド付きのSTPケーブル(Cat6A以上)を選択することで、ノイズの影響を大幅に低減することができます

見落としがちな配線トラブルチェックリスト

オフィスの通信環境を自己点検する際に役立つ確認項目を以下にまとめました。

定期的にこのチェックリストを活用することで、潜在的な問題を早期に発見することができます。

【ケーブルに関するチェック項目】

   LANケーブルのカテゴリが古い(Cat5またはCat5e以下)

   ケーブルが鋭角に折れ曲がっている・強く引っ張られている箇所がある

   コネクタ(RJ-45)がガタついている・抜け気味になっている

   ケーブルに踏み跡・圧迫跡・傷がある

   LANケーブルと電源ケーブルが同じルートで長距離並走している

   ケーブルに識別ラベルが貼られておらず、どこに繋がっているかわからない状態

【機器に関するチェック項目】

   ハブやスイッチの規格が100Mbpsまでしか対応していない

   ルーターの購入から5年以上が経過している

   ONUや終端装置の交換・更新が長期間行われていない

   アクセスポイントが古い規格(Wi-Fi 4以前)のまま使われている

【管理・環境に関するチェック項目】

   配線が床の上に直置きされており、人が踏む可能性がある

   サーバーラック内の配線が複雑に絡まっており、管理が困難な状態

   フロア移転や増築の際に、不要な古い配線が撤去されず残っている

   配線図(ネットワーク図)が最新の状態に更新されていない

上記のうち3つ以上が該当する場合は、LAN配線および機器の総合的な見直しを早急に検討することを強く推奨します。

特に「ケーブルのカテゴリが古い」「機器が5年以上前のもの」という項目に該当する場合は、通信速度の改善効果が非常に大きいため、優先的に対応することが業務効率の向上に直結します

オフィスLAN配線の種類と構築方法

オフィスのLAN配線を新規で構築する場合や、既存の配線を刷新する場合には、どのようなネットワークトポロジー(接続構成の形態)を採用するかが、将来の運用効率・拡張性・障害対応のしやすさを大きく左右します

また、フロア配線の敷設方法やラック内の機器構成も、オフィスの規模や建物の構造に合わせて適切に選択する必要があります。

この章では、配線の種類・構築の基本・規模別の考え方について詳しく解説します。

スター型配線・バス型配線の違い

現在のオフィスLAN配線において主流となっているのが「スター型配線」であり、一方で過去に使われていた「バス型配線」との違いを理解しておくことは、ネットワーク設計の基礎知識として重要です

スター型配線は、中央に設置したスイッチングハブやルーターから、各端末(パソコン・プリンター・IPフォン・監視カメラなど)にケーブルを放射状に引き出す接続構成です。

スター型配線の主な特徴は以下の通りです。

・ ひとつの端末で障害が発生しても、他の端末への影響がまったくない

・ 各端末の接続状況をスイッチのポート単位で個別に管理できる

・ 増設、移動、配線変更・障害の切り分けが非常に容易

・ 中央のスイッチを高性能なものに交換するだけで、全体の速度を向上できる

・ 現在のオフィスLAN構築において、事実上の標準構成として広く採用されている

バス型配線は、1本の主幹ケーブル(バス)に複数の端末を順番にT字型で接続していく構成で、かつてのコアキシャルケーブル(同軸ケーブル)を用いたネットワーク(10BASE-5や10BASE-2)で使われていました。

バス型配線の主な特徴は以下の通りです。

・ ケーブルの使用量が少なく、初期設置コストが安い

・ 1箇所の断線でネットワーク全体が停止するリスクがある

・ 障害箇所の特定が非常に困難

・ 接続端末が増えるほど通信速度が低下しやすい

・ 現在のイーサネット環境ではほぼ使用されていない

両者を比較した場合、スター型配線は安定性・拡張性・管理効率・障害耐性のすべてにおいてバス型より優れており、新規にオフィスのLAN配線を構築する際はスター型を選択することが絶対的な基本となっています

フロア配線・ラック構成の基本

オフィス内のLAN配線は、大きく「フロア配線」と「ラック構成(サーバールーム・通信室における機器と配線の管理)」のふたつに分類されます

それぞれの基本を理解しておくことで、業者との打ち合わせがスムーズになり、より適切な設計を選択できるようになります。

フロア配線とは、各デスク・会議室・プリンターコーナーなどのLANポートまで、スイッチからケーブルを敷設する作業のことです。

代表的な敷設方法とそれぞれの特徴は以下の通りです。

敷設方法特徴適しているオフィス
OAフロア(二重床)配線床下の空間にケーブルを収納。見た目がすっきりし、増設も容易新築ビル・大規模オフィス
モールダクト配線壁・床・天井にプラスチック製ダクトを設置してケーブルを収納既設オフィスへの後付け工事
天井裏配線天井裏の空間を利用してケーブルを通す。美観を損なわない天井裏スペースがある物件
フリーアクセスフロア配線床下空間全体をケーブル敷設スペースとして活用データセンター・サーバールーム
壁内配線壁内の空間を通してケーブルを配線新築・リノベーション工事

 

フロア配線では、現時点の必要ポート数だけでなく、将来の増員・レイアウト変更・新規機器の追加を見越して10~20%程度の余剰ポートをあらかじめ確保しておくことが、長期的なコスト削減に大きく貢献します

後から追加配線工事を行う場合、既存の家具・什器を移動させる手間や、二次工事としての割高な費用が発生することが多いためです。

ラック構成とは、スイッチ・ルーター・パッチパネル・サーバー・UPS(無停電電源装置)などのネットワーク機器を、19インチラックに集約して体系的に管理する構成のことを指します。

ラック内の配線整理にはパッチパネルを活用し、すべてのケーブルに識別番号のラベルを貼付することで、障害発生時の原因特定・切り分け作業を迅速に行うことができます。

整然と管理されたラック構成は、保守作業の効率を大幅に向上させるだけでなく、誤配線による重大なシステム障害のリスクを最小化するという重要な役割を担っています

中小オフィスと大規模オフィスの違い

LAN配線の設計は、オフィスの規模によってアプローチが大きく異なります。

中小オフィス(社員数10~50名程度)の場合、スター型配線にスイッチングハブを1~2台設置し、各デスクやプリンターにケーブルを引く比較的シンプルな構成が一般的です。

コスト面での制約がある場合が多いため、Cat6ケーブルを使用した1Gbps対応の配線を基本とし、スイッチは全ポートギガビット対応のものを選択することが推奨されます。

将来の社員増加や業務拡張に備えて、スイッチのポート数に20%程度の余裕を持たせておくことが、後々の追加投資を抑えるうえで重要なポイントです。

大規模オフィス(社員数100名以上・複数フロアにまたがる環境)では、コアスイッチ(中核)・ディストリビューションスイッチ(集約)・アクセススイッチ(末端)という3層構造のネットワークアーキテクチャを採用することが一般的です。

フロアごとにサブネットを分割し、VLAN(仮想LAN)を活用することで、部署間のセキュリティ分離と通信効率の最適化を実現できます。

また、基幹部分(コアスイッチ間・フロア間の縦貫配線)にはCat6AケーブルやSFP+(10Gbps光ファイバー)を使用することで、将来的な通信量の増大にも対応できる余裕を持った設計が可能となります。

規模の大小にかかわらず共通して最も重要なのは、「現在の要件」だけでなく「3年後・5年後の組織規模や通信需要の変化」を見越した中長期的な設計視点を持つことです

目先のコスト節約のために必要な配線やポート数を削ってしまうと、数年後に大規模な追加工事が必要となり、結果的に総コストが大幅に増加してしまうケースが後を絶ちません

 


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LAN配線工事の流れと具体的な作業内容

オフィスのLAN配線工事は、「ただケーブルを引くだけ」の単純な作業ではありません

事前の調査・設計から施工・テスト・引き渡しまでの一連のプロセスが適切に行われて初めて、高品質で長期にわたって安定するネットワーク環境が実現します

この章では、LAN配線工事の具体的な流れと、各工程において重要な確認ポイントを詳しく解説します。

事前調査(現地調査)の重要性

LAN配線工事を成功に導くうえで、事前の現地調査(サイトサーベイ)は全工程の中で最も重要なプロセスのひとつです。

この段階での情報収集の精度が、工事品質・費用の妥当性・工期の正確さのすべてに直接影響します。

現地調査で確認すべき主要項目は以下の通りです。

【建物・空間に関する確認事項】

・ オフィスのフロア図面、間取り、各室の面積と用途の確認

・ 天井裏、壁内、床下のケーブル経路として利用可能なスペースと障害物の確認

・ 防火区画の位置と貫通部分の処置方法の確認

・ 建物の構造種別(鉄筋コンクリート造、鉄骨造、木造)による施工難易度の判断

【既存設備に関する確認事項】

・ 現在使用中の配線のカテゴリ、経路、接続先の把握

・ ネットワーク機器(ルーター、スイッチ、アクセスポイント)の型番、設置場所の確認

・ 電源コンセントの位置、容量、アースの有無、分電盤の場所の確認

・ サーバーラック、通信ラックの設置場所と空きスペースの確認

【干渉・安全に関する確認事項】

・ 消防設備、スプリンクラー、空調ダクトとの干渉リスクの確認

・ 電源ケーブル、蛍光灯安定器、モーター類との近接状況の確認

・ アスベスト含有建材(古い建物の場合)の有無の確認

現地調査を省略・簡略化した場合、工事の途中で想定外の障壁が発覚し、追加費用・工期延長・品質低下が生じるリスクが著しく高まります

信頼できる施工業者は、必ず担当の技術者が実際にオフィスへ足を運び、口頭だけでなく写真・採寸データ・チェックシートを用いた詳細な調査報告書を作成します

見積もり前の現地調査を「無料」「省略可」とする業者には注意が必要であり、丁寧な現地調査を実施するかどうかは、業者の技術力と誠実さを見極める重要な判断基準のひとつです。

配線ルート設計と施工方法

現地調査で得られた詳細な情報をもとに、最適な配線ルートを設計します。

この設計段階が工事全体の品質・コスト・将来の保守性を左右する、最も重要なフェーズのひとつといっても過言ではありません。

配線ルートの設計において考慮すべき主要ポイントは以下の通りです。

「最短ルート」と「最適ルート」は必ずしも一致しないことを理解しておく(美観、安全性、施工のしやすさ、将来の拡張性を優先することが重要)

LANケーブルの最大伝送距離はCat6Aで100m以内が原則のため、フロア面積や配線経路の長さに応じた中継スイッチの設置場所を検討する

電源ケーブルとの並走は少なくとも30cm以上の離隔距離を確保する

防火区画を貫通する箇所は、建築基準法、消防法、各自治体の条例に基づいた適切な処置(耐火パテの充填、防火ダンパーとの協調)が必要

設計が完了したら、以下のような工程で施工が進められます。

1. ルーティング作業:天井裏、壁内、床下、モールダクト内にケーブルを通すための経路を確保し、支持金具やステープルで固定します

2. ケーブル敷設:設計図に基づいてLANケーブルを敷設し、過度な曲げ(最小曲げ半径以下)や引っ張り(過度な張力)を避けながら丁寧に固定します

3. コネクタ圧着 / 成端作業:両端にRJ-45コネクタを圧着するか、パッチパネルの背面端子やモジュラーコンセントに配線します(この工程の精度が最終的な通信品質を決定します)

4. ラックへの搭載 / 配線整理:スイッチ、ルーター、パッチパネルをラックに搭載し、パッチケーブルで接続します。ケーブルマネジメントパネルを使用して配線を整理します

5. ラベリング作業:すべてのケーブル両端とパッチパネルのポート、コンセントプレートに統一された識別番号を記載し、配線図と完全に一致させます

施工の品質は「ケーブルをどれだけきれいに引けたか」よりも、「成端作業がどれだけ正確に行われたか」によって決まる部分が非常に大きく、コネクタ圧着の不良や配線ペアの順序誤りが長期的な通信障害・速度低下の原因となることは珍しくありません

施工中は定期的に写真を撮影し、完成後には「竣工図面」として配線の全ルートと接続先を記録した図面を受け取ることが、後々の保守管理において非常に重要です。

工事後の通信テストと確認事項

LAN配線工事のすべての施工が完了したら、工事の引き渡し前に必ず通信テストを実施することが品質保証の要となります

通信テストを省略して引き渡してしまうと、運用開始後に問題が発覚した際の原因特定が困難になり、責任の所在も不明確になりかねません。

通信テストでは、専用の認定測定器(フルークネットワークス社の「DSX-600」シリーズなど業界標準の機器)を用いて、以下の項目を全ポートにわたって測定します。

測定項目確認内容重要度
導通テスト(ワイヤーマップ)断線・短絡・誤結線がないことを確認最重要
挿入損失(IL)信号の減衰量が規格値内であることを確認最重要
NEXT(近端漏話減衰量)隣接ペアからのノイズ干渉が規格内であることを確認重要
FEXT(遠端漏話減衰量)遠端側のノイズ干渉が規格内であることを確認重要
伝搬遅延・遅延スキューペア間の遅延差が規格内であることを確認重要
長さ測定ケーブル長が100mの上限を超えていないことを確認重要
リターンロス信号の反射損失が規格値内であることを確認中程度

 

これらすべての測定データを「認定テスト報告書(Certification Report)」として発行してもらうことを、契約前に業者へ明確に要求することを強く推奨します。

認定テスト報告書は、施工品質の客観的な証明であり、将来のトラブル発生時に原因を特定するための重要な資料となります。

また、測定だけでなく、実際にネットワーク機器を接続した状態での「疎通確認(pingテスト)」と「実効速度測定(iPerf等のツールを使用)」も必ず実施してください。

設計通りの通信速度が各ポートで数値として確認できてから初めて、工事完了として受け入れる判断をすることが重要です。

オフィスLAN配線の費用相場とコスト削減のポイント

LAN配線工事の発注を検討する際に、多くの担当者の方が最初に気になるのが「費用はどのくらいかかるのか」という点ではないでしょうか。

オフィスのLAN配線工事の費用は、規模・使用するケーブルのカテゴリ・配線ルートの難易度・作業環境・接続ポート数など、さまざまな要因によって大きく変動します

この章では、一般的な費用相場の目安と、適切な見積もりの取り方・コスト削減のポイントを詳しく解説します。

配線工事の一般的な費用目安

以下に、オフィスLAN配線工事に関する一般的な費用目安を示します。

なお、これらの金額はあくまで参考値であり、地域・業者・建物の状況により変動します。

工事内容費用目安(税別)備考
1ポートあたりの配線工事費(Cat6)8,000円~15,000円ケーブル・コンセントプレート込み
1ポートあたりの配線工事費(Cat6A)12,000円~20,000円ケーブル・コンセントプレート込み
スイッチングハブ設置・設定10,000円~50,000円機器代は別途
パッチパネル設置(24ポート)15,000円~30,000円機器代は別途
サーバーラック設置・内部配線整理30,000円~100,000円規模・内容による
認定テスト報告書の発行5,000円~20,000円業者によっては込みの場合も
10ポート規模のオフィス(小規模)100,000円~200,000円機器代・設計費含む概算
30ポート規模のオフィス(中規模)300,000円~600,000円機器代・設計費含む概算
100ポート以上の大規模オフィス1,000,000円以上規模・仕様により大きく異なる

 

天井裏の施工難易度が高い物件・防火区画の貫通処理が多い建物・OAフロアの解体・復旧が必要な場合は、上記の金額に加えて追加費用が発生するケースがある点を念頭に置いておきましょう

また、機器代(スイッチ・パッチパネル・モジュラーコンセント・LANケーブルのロール品など)は工事費とは別途計上されることが一般的なため、見積もり書の「工事費」と「材料費・機器代」が明確に分けて記載されているかを必ず確認してください。

見積もりでチェックすべき項目

LAN配線工事の見積もりを複数社から取得した際に、合計金額だけで業者を選ぶことは非常にリスクが高く、必ず内訳の詳細を丁寧に確認することが失敗しない発注の大原則です

金額が安いことには必ず理由があります。

見積もり書で必ず確認すべき項目と、その確認ポイントを以下にまとめます。

【材料・機器に関する確認項目】

・ 使用するケーブルのカテゴリと具体的な品番が明記されているか(「Cat6」とだけ書かれていないか)

・ ケーブルのメーカーと品質が明記されているか(国内メーカー品か、信頼性不明の廉価品か)

・ コンセントプレート、モジュラーコンセントの規格と品番が明記されているか

【工事内容に関する確認項目】

・ 工事人工数と各作業の内容が明細として記載されているか(「一式」だけの記載は要注意)

・ 機器代と工事代が明確に分離して記載されているか

・ 認定テスト報告書の発行費用が含まれているか(含まれていない場合は別途交渉が必要)

・ 不要な既設ケーブルの撤去、廃材処理の費用が含まれているか

【保証・アフターサービスに関する確認項目】

・ アフターサポートの内容、保証期間が明記されているか

・ 工事後に障害が発生した場合の対応方法と費用負担の取り決めが明記されているか

・ 追加工事が発生した場合の単価(追加単価)が事前に設定されているか

著しく低い見積もりを提示する業者は、ケーブルや機器のグレードを落としているか、テスト測定・廃材処理・保証などの重要な工程を省略している可能性が高いため、安さだけで判断することは長期的に見て大きなリスクを抱えることになります

無駄なコストを防ぐ方法

LAN配線工事のコストを賢く管理し、無駄な出費を抑えるためには、発注前の準備段階での情報整理と計画的な発注戦略が最も効果的です

具体的なコスト削減の方法として、以下のアプローチが実績を持って推奨されています。

1. フロア図面を事前に準備する

図面があることで業者の現地調査・設計作業が大幅に効率化され、見積もりの精度と提出スピードが向上します。

図面がない場合は、スケール付きのスケッチでも一定の効果があります。

2. 不要な既設ケーブルの撤去範囲を事前に絞り込む

全面撤去よりも「使用する配線のみを残し、不要なものだけ撤去する」部分撤去の方が作業時間と廃材処理費を抑えられる場合があります。

3. 工事時期を閑散期に調整する

年間を通じて工事依頼が少ない時期(1月・2月・7月・8月など)は業者のスケジュールに余裕があり、価格交渉がしやすく、優先的に工事日程を確保しやすい傾向があります。

4. 将来の増設ポートを現在の工事で先行配線する

後から単体で追加配線工事を行う場合、家具の移動・再施工・部分的な工事としての割高な費用が発生します。

現在の工事と同時に将来用のポートを先行配線しておくことで、単価を大幅に下げることができ、総工事費を長期的に抑えることが可能です。

5. 機器の一部を自社調達する

スイッチ・ルーター・UPSなどの機器を自社でメーカー直販や量販店から調達し、工事のみを業者に依頼することで、業者の機器マージンを省けるケースがあります。

ただし、自社調達した機器の初期不良・設定不備・相性問題が発生した場合の責任分担について、業者と書面で事前に明確にしておくことが必須条件です。

 


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失敗しないオフィスLAN配線業者の選び方

オフィスのLAN配線工事は、一度施工したら5年・10年と使い続けるインフラです。

適切な業者を選ぶことで、工事の品質・費用の妥当性・導入後の安心感のすべてが大きく変わります。

逆に業者選定を誤ると、工事品質の低さによる通信トラブルの多発・保証対応の不誠実さ・追加費用の連発といった問題が生じるリスクがあります。

この章では、信頼できるLAN配線業者を見極めるための具体的な判断基準を詳しく解説します。

業者選定で重要な3つのポイント

LAN配線業者を選定する際に特に重要な判断軸は、「技術力」「提案力」「サポート体制」の3つです

この3つをバランスよく兼ね備えた業者こそが、長期にわたって信頼できるパートナーとなります。

1. 技術力

業者の技術力を判断するための具体的な確認事項として、以下のものが挙げられます。

・ 「第一種電気工事士」「電気通信工事施工管理技士(1級 / 2級)」などの国家資格保有者が在籍しているかを確認する

・ 「フルークネットワークスの認定測定器による認定テスト報告書を発行できるか」を事前に確認する(対応できる業者は施工品質への自信を持っている)

・ 施工後の配線が整然としているかを確認するために、過去の施工事例の写真(特にラック内部の配線)を提示してもらう

2. 提案力

依頼内容をこなすだけでなく、オフィスの業務内容・社員数の将来予測・使用するシステムの特性を踏まえたうえで最適なネットワーク構成を積極的に提案できる業者は、長期的なコスト最適化においても大きな価値をもたらします。

現地調査の際に、現状の問題点・改善提案・代替案の提示を積極的に行う業者は、提案力が高い証拠です。

一方で、ヒアリングもせずに即座に「一式見積もり」を出してくる業者は、現場の状況を正確に把握しないまま施工に入る可能性があるため、注意が必要です。

3. サポート体制

工事完了後のトラブル対応・定期メンテナンス・緊急時の駆けつけ対応が充実しているかどうかは、導入後の長期的な安心感を左右する最も重要な判断基準のひとつです。

特にオフィスのネットワーク障害は業務の停止に直結するため、「障害発生時に何時間以内に対応してもらえるか」という点は、契約前に必ず確認しておくべき事項です。

実績・対応力・保守体制の見極め方

業者の実績・対応力・保守体制を実際に見極めるための、具体的な確認方法をご紹介します。

実績の確認方法

・ 自社と同規模、同業種のオフィスへの施工実績を紹介してもらう(実績件数だけでなく、内容の類似性が重要)

・ 施工事例の写真を確認する(特にラック内配線の整理状態、モール施工の仕上がり、コンセントプレートの取り付け精度が技術力を反映する)

・ Googleビジネスプロフィールのレビュー、建設業関連の口コミサイト、SNSでの評判を複数の情報源から確認する

対応力の確認方法

・ 問い合わせから見積もり提出までのレスポンスの速さを確認する(標準は3営業日以内)

・ 見積もり書の内訳が詳細かつ明確に記載されているかを確認する

・ 担当者に「使用するケーブルのカテゴリを選んだ理由と根拠」を質問し、技術的な知識に基づいた具体的な回答が返ってくるかどうかを確認する(曖昧な回答をする業者は技術力が不十分な可能性がある)

・ 工事中のトラブルや追加費用が発生した場合の連絡、協議プロセスが明確かどうかを確認する

保守体制の確認方法

・ 工事完了後の保証期間(最低1年以上、理想は3年以上)が明文化されているかを確認する

・ 緊急対応の連絡窓口、対応可能な時間帯(24時間365日対応かどうか)、対応目標時間を確認する

・ 定期点検サービス、配線図の最新化、機器ファームウェアの更新管理などの保守メニューが提供されているかを確認する

これらすべての観点から複数の業者を比較検討し、金額の安さだけを基準とした選定を避け、技術力・信頼性・保守体制のトータルバランスで判断することが、長期的に最もコストパフォーマンスの高い選択となります

 


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FAQ|オフィスLAN配線に関するよくある質問

LAN配線だけで通信速度は改善しますか?

LAN配線の改善は通信速度向上に対して非常に高い効果が期待できますが、配線の改善だけですべての問題が解決するとは限りません

通信速度は、以下に示す複数の要素が組み合わさって決まるため、ネットワーク全体をひとつのシステムとして総合的に見直すことが重要です

・ インターネット回線の契約速度とプロバイダーの実効速度(混雑状況による変動)

・ ONU(光回線終端装置)、ルーターの処理能力と規格(古いルーターは1Gbpsに非対応のものもある)

・ スイッチングハブの対応速度(100Mbps / 1Gbps / 10Gbpsのいずれか)

・ LANケーブルのカテゴリと物理的な状態(断線、劣化、ノイズの影響)

・ 各パソコンに搭載されているNIC(ネットワークインターフェースカード)の規格

これらの要素のうち、古いCat5eケーブルをCat6Aに交換し、スイッチも全ポートギガビット対応のものに更新するだけで、体感できるほどの劇的な速度改善が得られるケースは非常に多く報告されています。

まずはボトルネックとなっている箇所を特定するために、各要素を順番に確認することが、効率的かつ費用対効果の高い改善への近道となります。

不明な点がある場合は、信頼できるネットワーク工事業者に相談し、無料の現地診断を依頼することで、問題の原因を的確に特定してもらうことをお勧めします

Wi-Fiとの併用はどうすべきですか?

オフィスにおけるWi-FiとLANの最適な併用方法については、「有線LANを基幹インフラとして構築したうえで、Wi-Fiをその補完手段として適切な場所に配置する」という考え方が最も合理的かつ効果的です。

具体的には、以下のような使い分けが推奨されます。

有線LANで接続すべき機器・端末

・ 固定デスクのデスクトップパソコン、ワークステーション

・ ファイルサーバー、NAS(ネットワーク接続ストレージ)

・ 複合機、レーザープリンター

・ IPフォン、ビデオ会議専用端末

・ 監視カメラ、入退室管理システム

・ POSレジシステム、基幹業務システム端末

Wi-Fiで接続すべき機器・端末

・ 持ち運びするノートパソコン・タブレット

・ 来客向けゲストネットワーク接続

・ 社員のスマートフォン

・ 会議室での一時的な端末接続

ここで重要なのは、Wi-Fiアクセスポイント自体も、そのバックボーンとなる有線LAN(スイッチへの接続)がしっかり整備されていなければ、無線区間の速度ポテンシャルを全く活かすことができないという点です

Wi-Fi 6(802.11ax)対応の最新アクセスポイントを導入しても、その接続先のスイッチが100Mbps対応の古い機器では、アクセスポイントの本来の性能は発揮できません。

Wi-Fi環境の品質向上を目指す場合も、有線LANのバックボーン整備を同時に行うことが、投資対効果を最大化するための重要な視点です。

古い配線は交換すべきですか?

結論から申し上げると、Cat5e以下の古いカテゴリのケーブルが現役で使われているオフィスや、敷設から10年以上が経過した配線環境については、早急に交換を検討することを強く推奨します

一方で、すべての配線を一度に全面交換する必要は必ずしもなく、状況に応じた優先度付けで段階的に対応することも現実的な選択肢です。

以下の表を参考に、自社オフィスの状況と照らし合わせて判断してください。

優先度オフィスの状況推奨する対応方針
最高Cat5(100Mbps上限)のケーブルが現役で使用中可能な限り早急に全面交換を実施
最高ケーブルの物理的損傷・コネクタの接触不良が確認できる障害箇所を中心に早急に交換
Cat5eだが1Gbps以上の回線を契約しており速度が出ない業務への影響度を確認し計画的に交換
配線が雑然としており、障害発生時の切り分けが困難な状態配線整理・ラベリングと合わせて更新
Cat6で物理状態は良好だが、10Gbps対応を将来的に検討移転・増床などのタイミングでCat6Aに更新
Cat6Aで物理状態も良好かつ敷設から5年以内当面は現状維持で問題なし

 

交換工事のタイミングとしては、オフィスの移転・フロアリニューアル・レイアウト変更・増床といった大規模な変更と同時に行うことで、工事コストを効率的に抑えることができます

また、現時点では配線に問題がない場合でも、次回の更新時には将来の10Gbps化・IoTデバイスの増加・クラウドサービスの更なる活用を見据えて、Cat6A以上への更新を検討しておくことが長期的な視点では賢明な判断です。

 

 

まとめ|オフィスのLAN配線を見直せば業務効率は大きく改善する

本記事では、オフィスのLAN配線に関する基礎知識・通信速度低下の原因・配線の種類と構築方法・工事の流れ・費用相場・業者選定のポイント・よくある疑問への回答まで、実務に役立つ情報を幅広く・詳しく解説してきました。

オフィスの通信環境は、社員ひとりひとりの生産性・チーム全体の業務効率・企業の情報セキュリティレベルに直結する、最も重要な経営インフラのひとつです

しかしながら、「今のところ何とか使えているから」「工事の費用と手間が面倒」という理由で、見直しが長年にわたって後回しにされているオフィスは非常に多いのが現実です

「Wi-Fiがあるから問題ない」「回線速度を上げたのに遅い」「ビデオ会議が頻繁に途切れる」といった状況の原因は、オフィス内部のLAN配線・ネットワーク機器・配線管理のいずれかにボトルネックが存在していることがほとんどです。

LAN配線の見直しによって期待できる主なメリットを、改めて以下にまとめます。

・ 通信速度の大幅な改善(大容量ファイルの転送、クラウドサービスの応答速度、ビデオ会議の安定性が向上)

・ 接続トラブル、通信断の発生頻度の低下(業務の中断リスクが大幅に減少)

・ ネットワーク機器、配線の管理効率の向上(障害発生時の原因特定、復旧時間の短縮)

・ 情報セキュリティリスクの低減(適切なVLAN設計、有線接続の活用による盗聴リスクの低下)

・ 将来の増員、レイアウト変更、機器追加に柔軟に対応できるインフラの整備(余裕を持った設計による追加投資の抑制)

オフィスのLAN配線は「一度構築したら終わり」ではなく、ビジネスの成長・組織の変化・技術の進化に合わせて定期的に見直し・更新し続けるべき「生きたインフラ」です

まずは本記事で紹介したチェックリストを活用して現状の配線状況を点検し、問題が見つかった場合は早めに信頼できる専門業者へ相談することを強くお勧めします。

オフィスのLAN配線環境を適切に整備することは、業務効率の向上・コスト削減・リスク低減を同時に実現する、最もコストパフォーマンスの高いIT投資のひとつであることは間違いありません

ネットワーク環境の見直しを、ぜひ今日から始めてみてください。

 


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